認定看護師の紹介

認定看護師について

認定看護師とは、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践のできることが認定された看護師をいいます。認定看護師は、看護現場において実践・指導・相談の3つの役割を果たすことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることに貢献いたします。当院では、地域の皆様に信頼され、満足していただける、質の高い看護ができる、認定看護師の育成に努めています。

認定看護師紹介

緩和ケア 認定看護師

西岡 麻衣
 私は看護学校を卒業した後、名古屋掖済会病院に就職し、最初は一般病棟に勤務していました。そこでは主に患者様が病を克服し、社会復帰するための看護をさせていただきました。患者様が退院された後も元気で活躍していらっしゃることに看護師のやり甲斐を感じていました。
 しかし、残念ながら現代の医学の力では病を克服することができない患者様がいらっしゃることも事実です。一般病棟でそんな患者様を目の当たりにして、自分の無力に絶望したこともありました。なんとかしてもっと、終末期の患者様に良い看護が出来るようになりたいと思うようになりました。
 そんな時に、当院に緩和ケア病棟が開設されることになり、私はそこで看護をさせていただくことになりました。緩和ケア病棟では、患者様の痛みや苦しみを取り除いて平穏で癒された日々を過ごしていただくことを目指しています。ここで看護をさせていただくと、患者様やそのご家族のそれぞれの価値観に触れたり、これまでの人生経験からの生きる知恵を教わることが多くあり、それをきっかけに自分自身の生き方を考えさせられます。これは私にとって欠けがえのない宝物です。患者様やご家族に宝物を頂くだけでなく、お返しがしたいと思うのですが、そのためには自分自身が人間としても、看護という専門家としても成長することが必要だと考えるようになりました。そんな時に、当院には学ぶことを支援してくれる教育体制が充実していると聞きました。ホスピスケア認定看護師の教育課程を受講すれば、緩和ケアを学ぶことができ、その専門家になることができます。私は、まさか自分が認定看護師を目指すことになるとは夢にも思っていませんでしたが、自分が学びたい、成長したいという気持ちを持ったことと、病院から支援していただけるという条件が揃ったこのチャンスを生かしたいと思いました。
 その後、私は沢山の方の支援を頂いて1年間の研修を終ることができました。ホスピスケア認定看護師としての活動はこれから始まります。患者様やご家族が、心も体も癒されて安心して日々を過ごせるように、頂いた学びを還元することがこれからの自分の課題であり、私にできる恩返しだと考えています。

集中ケア 認定看護師

水元 美和
 看護師として外科病棟で働き6年目を迎えたときに、「もっと急性期の看護を学びたい」という気持ちが強くなり、当院への就職を決意しました。そして集中治療室へ配属されましたが、最初は様々な疾患で入室される患者様に、自分自身の知識がまったく追いつかず、また初めて見る機器類に圧倒され、私はここでどんな看護ができるのだろう、場違いなところに来てしまったものだと大変悩みました。また、自分のおこなっている看護が本当に患者様のためになっているのか、とても不安でした。「どうすればいいんだろう」と考えたときに、“認定看護師”の存在が私の頭に浮かびました。認定看護師の上司からの勧めもあり、また認定看護師になるための教育を受けることで、この不安を打ち破るきっかけになればと考えたからです。そして看護研修学校での1年間の研修を、病院からの様々な支援や病棟スタッフの理解と協力のお陰で終えることができ、無事“集中ケア認定看護師”としての第一歩を踏み出すことが出来ました。
 現在は、集中治療室での看護実践を中心に活動しています。そのなかで「看護独自のケアは何なのか?」と自分自身に問い掛け、非日常的なクリティカルケア領域の中で、その人らしい日常生活を取り戻せる為のケアを実践していきたいと考えています。そして、私1人だけではなく、多くの看護師とともに考え、よりよいケアに結び付けていけるようにしていきたいと考えています。
 集中ケア認定看護師として自分自身何が出来るのか、まだまだ手探り状態であり不安もありますが、無理せずマイペースに活動し、夢を実現させていきたいと思います。

救急看護 認定看護師

小倉久美子

小児救急看護 認定看護師

小山田 恵
 私は、看護師になってから9年間ずっと小児科に携わる機会がありました。その中で、子どもの特有さに小児科を苦手とする医療者がいました。さらに、認知能力や言語能力の未発達さから不利益な対応をされている子どももいました。そこで“子どもへの関わり方を見直してみたい、子どもや家族を守りたい”と考えていたとき、認定看護師に小児救急看護分野ができたと知り、受験するに至りました。
 小児救急看護というと3次救急患者への看護というイメージがあり、当院の小児科においては急性期の短期入院が多く、小児救急看護認定看護師を取得しても活用出来るのかという不安がありました。しかし、研修で学ぶあいだに、小児救急看護というものが、育児支援や虐待予防などの多岐にわたることを学び、当院のような救急病院だからこそ必要なのではないかと思えるようになりました。
 現代では家族の育児経験の少なさや相談相手が身近にいないため、子どもの急な発熱などで不安になり受診したという家族は少なくありません。そのため救急外来を受診する子どもは軽症であることが多いのですが、家族の不安が少しでも軽減し、家庭で自信をもって育児をしていただけるような支援をしていきたいと思っています。
 今後は、外来・病棟にかかわらず、小児全体に携わっていきたいと考えています。そして皆様と一緒に子どもの最善の利益を考え、看護をしていけたらと思っています。
大山 美華
 小さい頃からこどもが大好きで「小児科の看護師になりたい」と思ったことが、看護師を目指すきっかけでした。看護学校入学後もその気持ちは変わりませんでした。看護学生の時認定看護師制度を知り、近い将来小児系の認定看護師が新設されると聞き、小児系の認定看護師を取得することが目標となりました。
 看護師となり、最初に入職した病院はNICUを有する病院であり、こども病棟に配属されました。そこでは小児科だけではなく、様々な疾病で入院するこども達と出会いました。こども達と関わらせて頂くなかで苦痛を伴う処置や環境の変化により「こどもが辛い思いをしている」と感じ、こども達の辛い思いを少しでも軽減することはできないかと考えました。自分に出来ることは何かと考えたとき、小児系の認定看護師である小児救急看護認定看護師が新設されたと知り、本格的に目指し取得しました。
 小児救急看護認定看護師は、重症なこどもばかりでなく全てのこどもを対象としています。こどもにとって最善な事は何か、私達に出来ることは何かを常に考えながら看護をしていきたいと思います。

がん性疼痛看護 認定看護師

中村 清美
 私はこれまで多くのがん患者さんと関わらせていただきました。その中には痛みで苦しむ患者さんも多く、患者さんの痛みを何とかしたいという思いから、ホスピスや麻酔科・痛みセンターで様々な経験をさせていただきました。その後当院へ就職し、2009年がん性疼痛看護認定看護師の資格を取得しました。
 がんの痛みは、がんと診断されたときからすでに30%の患者さんに存在し、進行がんになると70%の患者さんに存在していると言われています。がんの痛みの80~90%は取り除くことができる痛みであり、WHO方式がん疼痛治療法という世界中で使用されている方法も確立しています。しかし確立してから20年以上経過しているにもかかわらず、その方法はまだまだ日本の医療現場に浸透していないため、取れる痛みも取ることができていないのが現状です。
 がん患者さんの痛みは全人的な痛み(トータルペイン)といわれ、痛み以外の身体的な苦痛や精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛が身体的痛みに影響を及ぼし、QOLを著しく低下させています。そのため、身体的な痛みだけでなく、全人的苦痛の観点から痛みに影響する因子をアセスメントし、それにひとつずつ対応していくことが大切であり、それには医師や看護師だけでなく多職種と協働していくことが必要不可欠です。今後は緩和ケアチームを立ち上げ、院内横断的に活動していきたいと考えています。患者さんの苦痛を最小限にしていくことで、自分らしく安心して日常生活を送ることができるような環境を作っていきたいと思います。
 2007年4月に「がん対策基本法」が施行され、同年6月に「がん対策推進基本計画」が策定されたことを踏まえ、がん対策をより一層推進していくことが望まれており「治療の初期段階から緩和ケアの実施」が重点的課題の一つとして掲げられ、がん患者及びその家族の苦痛の軽減、療養生活の質の維持向上が謳われています。このことから、がんの患者さんやそのご家族が感じている苦痛を早期に軽減していくことは医療者の義務でもあると考えます。そのため、がん疼痛緩和治療法及び疼痛緩和技術を院内に広めていくことが私に課せられた課題であると思っています。
 一般病棟でもがん治療と並行して早期から緩和ケアを行っていくこと、そして「苦痛は必ず緩和していくことができます!」と患者様ご家族へ自信を持って言えるような病院となるよう、私にできることから少しずつ始めていきたいと思います。

がん化学療法看護 認定看護師

藤井 仁
 私は呼吸器病棟で、がん検査から告知そして抗がん剤治療、ギアチェンジに向けての看護を行い、がんを患いながらも前向きな生き方ができるように願い努めてきました。しかし、満足する結果が残せないことが多くあり、今までの自分の中の看護観、技術のみでは不十分であることを実感し、関わりに悩んできました。そのような時に認定看護師の道を上司より紹介して頂き、病院より支援を受け学ぶ機会を与えて頂きました。半年間の学びでは、がん化学療法看護に必要な知識、技術の習得と共にこれらを実践していく自覚、使命を感じました。病院に戻ってきてからは、学びを発揮する環境、役割を頂き、病院全体でのがん看護の向上、またチーム医療の充実に励んでいます。

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